店主、寺内英貴の経歴

小学校4年生の時に台所にあったサイフォンと出会う。

ある日、買ってきた焙煎豆の中に色や形の変な豆を発見。選り分けて淹れてみると味が全く違うことに気づく。それがKieidoのハンドピックの始まりです。

大学時代に自家焙煎珈琲店でネルドリップを紹介されてその味に感動。35年以上の付き合いが始まりました。

大学生時代の夢は研究者か、コーヒー関係の仕事をすること。

大学院修士課程を終了後、種苗会社で植物病理の研究員として4年間勤務。研究室にコーヒーミルやコーヒーポットを持ち込み、休憩時間にもネルドリップコーヒーを飲む毎日を過ごしました。

その後、本物の研究者を目指して会社を辞めて大学院博士課程へ。

博士号(農学博士)を取得後、研究員として農業研究センターで勤務。

研究分野は植物病理学。目標はこの分野で最も権威のあるアメリカの植物病理学会誌に論文を掲載すること。何度か論文を投稿するもはじかれ、その論文はウイルス学の専門誌へ。それからさらに研究を重ね、何とかアメリカの植物病理学会誌にファーストオーサーとして論文か掲載されました。

研究者から、コーヒーの道へ

目標の達成を機に、コーヒー関係の仕事をする夢が再び芽生え始め、20年前に喫茶店開業準備を開始。小型の焙煎機を購入して焙煎の研究を始めました。

バイオテクノロジー関連の研究試薬会社に転職し、受託研究室長やカスタムプライマー事業責任者、事業所長を歴任しながら、毎晩コーヒー豆のハンドピックを行い、週末は焙煎に没頭。

15年前に鎌倉でオーナーチェンジの話があり、喫茶店開業を目指しましたが話が途中で頓挫。同時に製薬会社へ転職。

製薬会社では経営企画、サプライチェーンマネージメント、社長補佐等の業務を経験。

夢をあきらめきれず焙煎の研究を継続。スペシャルティコーヒーの生豆の入手が容易になり、コーヒーの味が劇的に向上。

10年ほど前から知り合いや友人にコーヒー焙煎豆を配り始めました。

他で買うコーヒー豆よりも美味しいとの評価をいただくようになり、自家焙煎店の開業を決意。

2016年3月12日に自家焙煎珈琲 beans shop Kieidoを開業しました。

Kieidoではトヨタ生産方式による生産管理、シックスシグマによる品質管理を採用。ハンドピックは40年、ネルドリップは35年、焙煎は20年以上という実験、研究の成果を是非ご堪能ください。

Why ''Kieido’’?

店名の由来

明治初期に寺内喜三郎が雑貨屋として「喜栄堂」を創業。戦前までは高級つまようじ等の雑貨商を、戦後は菓子・飲料等の食品卸売業を営んでおりました。店主が自家焙煎珈琲のbeans shopを開業するにあたり、屋号の「喜栄堂」を引き継ぎ、Kieidoといたしました。

Kieido店主・農学博士
寺内英貴